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黒き艦娘、闇艦娘との闘いの火蓋が切って落とされる!
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「ここか?! ここにおるのか!? ミーノや!」

 いきなり風呂場の扉が開けられた。そして高貴で下品な装飾品と衣服に身を包んだ初老の男が、興奮気味に風呂場に入ってきた。

「おおおおおおッ! ミーノや! こんなところにおったのか! 儂は心配で心配で、心配しておったのじゃぞぉ!」

 女しかいない風呂場に、招かれざる男が乱入。
 あろうことか裸の娘ふたりに向かって、男が突っ込んでくる。
 しかも両腕を開いて、ミーノに抱きつこうとする。

「きゃあああああぁぁぁぁぁあああああッ!」

 凛香とミーノはきゃあきゃあと騒ぎ立てる。
 そして少女ふたりは叫び上げ、鼓膜が破れそうなほどの高音が男の耳を襲う。
 更にミーノは男に向かって、湯をぶちまけた。
 音攻めと水攻めを喰らった男はひるんで、その場に立ち尽くす。

「おわぁ! な、何するんじゃい!」

「何をする! は、こっちのセリフだよお!」

 凛香は怒っていた。アシュラマンの怒り面が笑い面に見えてしまうほどに、凛香は顔を怒りで染め上げる。
 そして凛香は弾丸のように、湯船から勢いよく飛び出した。
 凛香は空中で身をひるがえし、そのままヒップアタックを男の顔に喰らわせる。

「48の殺人技のひとつ、マッスルヒップスーパーボム!」

 マッスルヒップスーパーボム肌色モードとでも言うべきか、凛香は生尻のまま、尻を男の顔に打ちつけた。

「ふぐおおおぉぉぉおおおッ!」

 生尻アタックを喰らった男は鼻血を噴き出しながら、後ろに向かってゆっくりと倒れていく。
 凛香はすかさず身を反転させ、今度はフロント首4の字をきめる。
 男の顔は凛香の生の太ももで締めあげられ、そして顔面は凛香の下腹部に押し潰される。

「ぬふぎょおおおぉぉぉおおおッ!」

 尋常ではない量の血液が、男の鼻の穴から滝のように流れ出る。
 凛香は下腹部に生温いどろりとしたものを感じながらも、男の頭を掴んだ。
 そして凛香は男に体重をかけ、男を後方に向かって倒し込む。

「48の殺人技のひとつ、マッスルメンズブランディング!」

“ぐわらしゃあああん!”

 男は頭頂部を風呂床のタイルに打ちつけられてしまう。
 そしてその衝撃のせいで、男は脳しんとうを起こしてしまった。
 更に顔面を圧迫されていて息が出来ない上に、止めども無く吹き出る鼻血によって、男は窒息しつつ大量失血していく。
 気が遠のいていく男は、ひどく古典的な断末魔を上げる。

「ぎゃふぅぅうん!」

 男はぴくんぴくんと全身を痙攣させ、全く動かなくなった。

「……あ、あれれぇ? ……ままままま、まさかぁ! ……あああああ、あなた様はぁ! ……きききききききききき、キン肉スグル大王様ぁ! なのですぅ?!」

 ミーノの言葉を聞いて、凛香から血の気が引いていく。
 真っ青な顔をしながら、凛香は恐る恐るフロント首4の字を外した。

「ぎゃにゃあああぁぁぁあああんッ! きききききききききききききききききききき、キン肉マン様ぁぁぁあああぁぁぁッ!」

 失血と酸欠と打撲によって完全にのびてしまっている、キン肉マンことキン肉スグル大王。
 慌てふためく全裸の少女ふたりの悲鳴を聞きながら、キン肉スグルは安らかに気を失った。

 ――しばらくして

「あいててててててッ! マリしゃん、すまぬがもう少し優しく……いちちちちちちッ!」

「男の子なんだから辛抱しましょうね、キン肉マンさん」

 マリはオキシドールを含ませた脱脂綿で、キン肉マンの頭にある巨大たんこぶを拭った。

「いやはや、悪行超人が現れたとの知らせを聞いてテレビを見てみれば、行方不明になっていたミーノが映っておるではないか! 儂ゃ卒倒しそうなほどに驚いたわい! それで大慌てで宇宙船に飛び乗って、地球まできたのじゃが……まさか地球についた早々、女子の生尻アタックを喰らうことになるとはのう」

「だって、純潔乙女ふたりが入浴中なお風呂に、いきなり入ってきて……それって普通に犯罪ですよお、セクシャルな! もはや覗きを通り越して、痴漢ですもん。痴漢、いくない!」

 凛香は笑顔でキン肉マンと話をしているが、額には巨大な怒りマークを浮かべていた。

「そんな青スジたてて怒らんでもよろしいがな……」

 キン肉マンはまあまあと呟きながら、両手を揺らして凛香をなだめる。

「そう言えばキン肉マンさんは、宇宙船で来たと言っていましたが、その宇宙船はどうされましたか?」

「宇宙船かの? それなら外に置かせてもらっておるぞい」

 マリはカララと窓を開けた。外には園庭に入りきらずに、道路にまで飛び出してしまっている宇宙船が停船していた。

「キン肉マンさん、これはちょっと、ご近所迷惑になりますので……」

「おお!? す、すまんのう。これでも日本の土地事情を考えて、一番小さな船で来たんじゃが……邪魔だったかのう」

 キン肉マンは宇宙船に向かって声を上げた。

「チビ! ちと月まで行って、そこでハウスじゃ!」

「わおおお~~~ん!」

 宇宙船は犬のような鳴き声を上げながら、住之江幼稚園から飛び立った。

「チビには悪いが、月で待つように言ったから、これで大丈夫じゃわい」

「……チビちゃんて言うのですか、あの宇宙船」

 マリは飛んでいった犬っぽい宇宙船を、見えなくなるまでいつまでも見つめていた。


(つづく)

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