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黒き艦娘、闇艦娘との闘いの火蓋が切って落とされる!
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 キン肉マンルージュはひとりで納得しながら、掴んでいた真・悪魔将軍プペの両足を離した。
 そしてすぐさま両の手で真・悪魔将軍プペの股を開き、ふくらはぎを掴んで押し下げる。

「プペェ?! な、なんだこりゃあ!?」

 真・悪魔将軍プペは困惑する。自分の身に起きていることが把握できない。

「あああっとお! これは一体なんだ?! キン肉マンルージュ選手、キン肉ルージュドライバーに引き続き、またも見たことのない技を披露するう!」

 アナウンサーが興奮して叫び上げる。それを聞いた真・悪魔将軍プペは、初めて自分が未知の技を極められていることに気がついた。

「この技は……相手の下半身をキン肉バスターに……上半身をキン肉ドライバーに極めて……まるでキン肉バスターとキン肉ドライバーが合体したような技なのですぅ」

 ミーノは未知の技を見つめながら、呟くように言った。

“ずどごぐしゃらががぐごごがががあああぁぁぁあああん!!”

 未知なる技が極まった。
 リングに激突した衝撃で、会場中が大地震のように揺らいだ。更に激突の衝撃波が突風となって、会場を吹き流れる。

「48の殺人技のひとつ、キン肉ド雷(らい)バスター!」

 キン肉マンルージュは叫んだ。そして全身を覆っているマッスルアフェクションが、ごうっと吹き上がった。

「キン肉バスターとキン肉ドライバーのフュージョン、キン肉ド雷バスター! ……本当はキン肉デモリションって名前を思いついたんだけど、気がついたらキン肉ドライバスターって言っちゃってたよ」

 キン肉マンルージュはテヘペロしながら、真・悪魔将軍プペから離れた。真・悪魔将軍プペはリングに突き刺さり、微動だにしない。

“ぴぎゅわらららぁ”

 真・悪魔将軍プペの全身がピンク色に輝きだし、マッスルアフェクションに包まれた。
 それを見たミーノは、嬉しそうに話しだした。

「真・悪魔将軍プペの全身がマッスルアフェクションに覆われたのですぅ! つまり残り2ヶ所を封じることに成功したのですぅ! そして不滅の九所封じが完成したのですぅ! だから、だから、だから! キン肉マンルージュ様が勝ったのですぅ!!」

“かんかんかんかんかんかんかーーーん!”

 解説者のア●ランスゴールドの中野さんは興奮して、ゴングを連打した。そしてこの瞬間、キン肉マンルージュの勝利によって試合が終了した。

“うおおおおおッ! マッスル守護天使の完全勝利だあ!”

“恐怖の将、落つ!”

“すげえぜ! やっぱ、すんげえぜ! 無敵すぎんよ! ルージュちゃん!”

 観客は沸きに沸いた。
 グレート・ザ・屍豪鬼に続いて、ノワールプペをも倒したキン肉マンルージュ。伊達にマッスル守護天使を名乗ってはいない。

“ルージュちゃん! 連勝記念に、あれイっちゃって! 思いっきし、イっちゃって!”

 キン肉マンルージュはその場でくるりと身体を一回転させ、4本の髪の束をなびかせる。
 すると、きらきらとマッスルアフェクションが揺らめき、ぽわぁと全身がゆるく輝いた。

「正義は、みんなの中にある! みんなの正義を守りし、守護天使!」

 キン肉マンルージュは胸に何かを抱きかかえるように、両腕を胸の前に出して抱え込む格好をする。そして、ぱぁっと胸に抱いていたマッスルアフェクションを周囲に撒いた。
 周囲にはきらきらと光り輝く花びらのように、マッスルアフェクションが舞い散る。

「へのつっぱりはご遠慮願いマッスル! マッスル守護天使、キン肉マンルージュ!」

 キン肉マンルージュは小さく投げキッスをしながら、お尻を突き出す。

“ずびゅばちゅごーん”

 キン肉マンルージュの背後でピンク色の爆発が起こる。そして周囲にはピンク色に輝くハートが舞い散る。
 中心に“R”と刻まれているハートは、地面に落ちると、まるで降り落ちた雪のように、はかなく消えた。

“うおおおおおおおおおおッ! アキバに新しいアイドル降臨! 悪行超人を倒せる驚異の美少女超人! その名はキン肉マンルージュぅぅぅぅぅぅぅぅッ!!”

 リングサイドにはいつの間に現れたのか、見事すぎるオタ芸を披露する職人達が集まってきていた。そして恐ろしくシンクロ率の高い一糸乱れぬ動きで、キン肉マンルージュを讃える踊りが披露された。

「ひゃあああああッ! なにこれ、ヤバす! 堪んないのキターーーッ! 私のためにオタ芸職人さん達が躍ってくれるなんて……ああああああぁぁぁんッ! 凄いよ! ヤバすぎだよ! 嬉し恥ずかしすぎて、おもらししちゃいそうッ」

 キン肉マンルージュはぼそぼそと呟きながら、うっとりとオタ芸を見つめている。そして内股をもじもじさせながら、身体をふるふると震わせている。

「プペェ……ふざけんなよ……ボクはまだやれるよ……やれるんだよ……」

 真・悪魔将軍プペはのそりと動きだし、ふらふらになりながらも無理やりに立ち上がった。
 全身がピンク色に輝いている真・悪魔将軍プペは、よちよちしたおぼつかない足取りで、キン肉マンルージュに歩み寄る。

「ボクは……ゼネラルさまにごメイレイいただいたんだ……おまえを……てめーをぶっころすようにって……てめーを……」

 真・悪魔将軍プペは力を振り絞るように、手をキン肉マンルージュに向けて伸ばす。しかしその手は、ぼろぼろと崩れていく。

「プペェ?! な、なんだよこれ!?」

 まるで朽ちたフランスパンのように、ぼろぼろと砕けていく。
 全身が崩れていくのを見て、真・悪魔将軍プペは困惑し、嘆く。
 真・悪魔将軍プペの身体はどんどんと崩れていき、遂には立っていることもできないほどにぼろぼろになってしまう。
 真・悪魔将軍プペはバランスを崩し、リングに身体を打ちつけるように倒れた。すると真・悪魔将軍プペの身体は凍った薔薇のように、粉々になってしまった。
 そして胸にあったノワールプペの顔だけが、リング上に残った。

「ちくしょう……ボクは……ボクはまだ、やれるのにい……」

 顔だけになってしまったノワールプペは真っ黒い涙を流しながら、声を大きくして泣きわめく。

「ちくしょう! ちくしょうッ!! ちっくしょーーーーーーうッ!!! ボクはノワールプペ! ボクはあのおカタにつくられた、サイコーケッサク! まけてなんかいない! ボクはまけてなんかいないぞおおおぉぉぉ!!」

「キャハハハハハハハッ! しょーがない子ちゃんねェ~」

 甲高い幼い、しかし妙に色っぽい声が、真上から聞こえる。
 そしてノワールプペの顔が、真上に向かってふよふよと上がっていく。
 その場にいた者全員が、真上に顔を向けた。


(つづく)

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