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黒き艦娘、闇艦娘との闘いの火蓋が切って落とされる!
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 キン肉マンルージュはブリッジを崩さないことに、必死になっていた。そのせいで握手にまで気が回らなくなっている。
 キン肉マンルージュは動けないまま、抵抗もしないまま、ただただ素直に握手をされ続ける。

「ふぅあああぁぁぁん……頭がぼぅっと……だめぇ、このままだとぉ……まっしろにぃ……まっしろになっちゃうぅ……頭の中、まっしろだよぉ……」

 キン肉マンルージュの思考力が、どんどんと失われていく。頭の回転は急激に鈍くなり、何も考えられなくなっていく。
 
「はひゅぅぅうううん……なんだか身体に……力、はいんないよぉ……ああぅ、だめだよぉ……なんだか、見えなくなってきたよぉ……目の前まで、まっしろになってきたよぉ……」

 キン肉マンルージュの目からは、どんどんと光が失われていく。
 光を失った目は、もうどこも見てはいない。
 キン肉マンルージュはぼんやりとした、どこも見ていない目で、真・悪魔将軍プペを見つめる。

「プペプペプペプペプペッ! だいぶ効いてきたようだなあ。だが、まだだ。貴様の思考力を、完全に奪い取ってやるぞ!」

 真・悪魔将軍プペは握手している手の握力を倍加させた。キン肉マンルージュの手からはバキボキッと、鈍い骨音が聞こえる。
 キン肉マンルージュは痛みを感じていないのか、無表情のまま、真・悪魔将軍プペの握手を受け続ける。

「ひううぅうぅん……ふひゅぅぅううん………………」

 キン肉マンルージュは口角からよだれを垂らしながら、うめく声すら上げなくなってしまった。
 そしてぐらぐらと、ブリッジが揺れだす。

「そろそろか」

 真・悪魔将軍プペがそう言うと、背を反らせていたキン肉マンルージュは、力なく背をキャンバスにつけてしまう。

“どずぅん”

 ブリッジは崩され、真・悪魔将軍プペの身体がキン肉マンルージュの身体を押しつぶす。

「………………」

 キン肉マンルージュは苦しむ様子もなく、何も無かったかのように、ただただぼんやりと遠くを見つめている。

「プペプペプペプペプペッ! なんともはや無様であるな。もはや心臓が動いているだけの、ただの肉塊だな」

 真・悪魔将軍プペは、のそりと身体を起こす。

「ッ! ひゃあああああッ! ですぅ!」

 全身が完全に弛緩してしまっているキン肉マンルージュを見て、ミーノは驚きの悲鳴を上げた。
 微動だにしないキン肉マンルージュは、目から、鼻から、口から、涙と鼻水と唾液を垂らしている。
 唯一の救いというのか、不幸中の幸いと言っていいのだろうか、異常なまでにおもらしを気にしていたキン肉マンルージュは、尿だけは垂れ流してはいなかった。

「プペプペプペプペプペッ! ほう? ションベンガキ超人のくせに、ションベンを漏らさんとはな。たいがいの奴は、派手に放尿や脱糞を見せつけてしまうのだが。まったく、サービス精神に欠ける小娘だな。いっそド派手に、ションベンとクソを撒き散らせて見せたほうが、観客も沸きに沸いただろうに! プペプペプペプペプペッ! まあ、それが歓喜の声なのか、嫌悪の悲鳴なのかは、わからぬがなあ」

 ミーノは唇を噛み締めながら、ひどく悲しい顔をして、真・悪魔将軍プペに叫び上げる。

「ど、どこまで腐っているのですぅ! 真・悪魔将軍プペ! なんでそんなひどいこと、平気で言えるのですぅ!」

「プペプペプペプペプペッ! 悪魔の将である余が、どこまで腐っているかだと? さあなあ、どこまででも腐っておるし、どこまででも汚いだろうな、貴様ら正義を語る下等どもから見れば。だが、余にしてみれば、ひどく当然で当たり前な光景なのだ。見てみよ、ミーノよ。余の足元に、下等がひれ伏している。これが現実であり、この現実さえあれば、他のことなど無意味であり無価値なことだ」 

 真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュの額を片手で掴み上げ、アイアンクローを掛ける。そしてそのままキン肉マンルージュの身体を持ち上げてしまう。

「プペプペプペプペプペッ! 魔のショーグンクロー!」

 全く動かなくなったキン肉マンルージュに追い討ちをかけるように、真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュを痛めつける。その光景を目の当たりにし、ミーノは言葉を失った。

「プペプペプペプペプペッ! いい顔をしているな、ミーノよ。そのいかにも絶望している顔を、更に恐怖と憎悪と嫌悪で歪ませてやろうぞ!」

 真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュを掴んでいる手を振り回し、勢いをつけて真上に投げ飛ばす。

「プペプペプペプペプペッ! 破滅の九所封じ、九の封じ、破滅の断頭台!」
 
 真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュを追うように飛び上がる。そして上空でふたりの身体が重なると、真・悪魔将軍プペは片膝を折り、スネをキン肉マンルージュの喉元に食い込ませた。

“ぼぉぅぅん”

 真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュの喉元に食い込ませたスネに、奇妙な違和感を感じた。
 真・悪魔将軍プペは不信に思い、キン肉マンルージュに目を移す。しかしキン肉マンルージュはぐったりとしていて、生気を失ったままである。

「余の気のせいか」

 真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュの両脚を、片脇に抱え込んだ。そしてもう片方の脇で、キン肉マンルージュの両腕を抱え込む。更に抱え込んだ両脚と両腕を引っ張り上げ、キン肉マンルージュの喉元に食い込んでいるスネを、更に深くめり込ませる。

「プペプペプペプペプペッ! 今度こそ超人墓場に送り届けてくれようぞ!」

“ずがどどごぉおおおぉぉぉん!”

 キン肉マンルージュは成すすべなく、破滅の断頭台を喰らってしまった。そしてこの瞬間、破滅の九所封じは完成してしまった。
 キン肉マンルージュはリングにめり込んでしまい、下半身だけがだらしなく見えている。

「プペプペプペプペプペッ! それでは皆に見てもらおうか! このションベンガキ超人の変わり果てた姿を!」

 真・悪魔将軍プペはリングにめり込んでいるキン肉マンルージュの髪を掴み、強引に引き出した。クアッドテールの4本の髪束を掴まれ、キン肉マンルージュは首吊りのような状態でぶら下がっている。

「ッ! うあああああッ! ですぅ……キン肉マンルージュ様が、またも……全身が真っ黒に……ですぅ……」

 宙吊り状態のキン肉マンルージュは全身が真っ黒に変色していた。
 全身を覆っていたマッスルアフェクションは、いつの間にか消え去っている。

「プペプペプペプペプペッ! どうだ? 見事に真っ黒であろう? もちろん、ここもきちんと真っ黒よ!」

 真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュの顎を掴み、強引に顔を持ち上げた。そして隠れていた首の部分が晒される。

「プペェッ! ば、ばかな?!」

 真・悪魔将軍プペは驚きの声を上げ、キン肉マンルージュの首を覗き込んだ。
 キン肉マンルージュの首は元の真っ白い色のままであった。まるで水着の日焼け跡のように白い色が際立ち、目立っている。

“ぎゅかあぁぁぁああッ”

 突然キン肉マンルージュの首がピンク色に輝きだした。


(つづく)

目次はコチラ

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