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黒き艦娘、闇艦娘との闘いの火蓋が切って落とされる!
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“ぐごおおおぉぉぉごごごごごおおおッ”

「プペプペプペプペプペッ! 火事場のクソ力がようやく解放され、覚醒したというわけか! 面白い! まったくもって面白い! ならば余の魔界のクソ力と、貴様の火事場のクソ力、どちらがより優れたクソ力なのか、はっきりさせようではないか!」

 真・悪魔将軍プペはごうごうとデヴィルディスペアを燃やしながら、キン肉マンルージュに迫った。
 対するキン肉マンルージュは、全身の表面にマッスルアフェクションを薄くまとわせながら、静かに、優しく、きらめている。

「そんなにメラメラ、ゴウゴウ出しちゃって、もったいないよ。力の無駄遣いだね」

「プペプペプペプペプペッ! ほざけ、小娘! 貴様のその薄っぺらいマッスルアフェクションを剥ぎ取って、素っ裸にしてくれるわ!」

「うわー! 変態だー! 真・変態将軍プペだー!」

「言うに事欠いて、変態将軍だと! こんのションベンガキ超人めが!」

 口喧嘩をしながら、ふたりは間合いを詰めていく。お互いの距離が少しづつ縮まっていく。そしてふたりは、互いに射程範囲内に入った。

“ずがづぅづうううんッ!”

 一瞬のうちに、ふたりの距離はゼロとなり、激突した。
 互いの右拳が激しくぶつかり合う。ふたりはリング中央で、渾身の右ストレートを放った。

“じゅごばばばッ”

 ふたりがまとっているマッスルアフェクションとデヴィルディスペアが干渉し合い、音をたてながら相殺されていく。
 ふたりは右腕を引き戻し、今度は渾身のハイキックを放つ。

“がっつぅッ! じゅばごごぉッ”

 リング中央でぶつかり合ったふたりのスネから、マッスルアフェクションとデヴィルディスペアが相殺される音が鳴り響く。

「こんのおおおぉぉぉおおおッ!」

「プペプペエエエェェェエエエッ!」

 ふたりは右脚を引き戻すと、身体を後ろに思いきりのけ反らせる。そして、ぶぉん! と音がするほどに、上体を前方に振り曲げる。

“ずがごぉぉんッ!”

 リング中央でふたりの額が激突し合った。

“じゅばしゅごおおぉぉぉッ”

 激突の衝撃によって、周囲に衝撃波が飛び伝う。

“じゅばちぃぃッん”

 ふたりは反発し合うように、後方に向かって弾け飛んだ。そして、そのまま互いのコーナーポストにまで飛び退いた。

“うおおおッ! すんげぇ! バッチバチいってるけど、ちゃんと触れてるよ! ルージュちゃん、まともに触れてるよ!”

“戦えてる! ルージュちゃん、戦えてるぜ! さすがは火事場のクソ力、パーフェクション!”

 観客達は対等に渡り合っているキン肉マンルージュを見て、沸きに沸いた。

「プペプペプペプペプペッ! ゴミ共が騒ぎおって。やっとまともに戦えるようになった、ただそれだけではないか」

 くだらんとばかりに言葉を吐き捨てる真・悪魔将軍プペに、ミーノは言葉を返す。

「皆様が声を上げて応援してくれるのは、キン肉マンルージュという超人が好きだからなのですぅ。キン肉マンルージュ様のことが好きで、心配で、夢中で、そして、愛しているのですぅ」

「プペプペプペプペプペッ! 愛?! 愛しているだと!? プペェツ! 気色悪いわ! 愛だの、好きだの、心配だのと、こんなションベンガキ超人なんぞに、無駄に感情移入しおって!」

 真・悪魔将軍プペはいまいましいと言わんばかりに、ぎりぎりと歯を鳴らす。

「いつの時代も貴様ら正義超人と人間どもは、べたべたと馴れ合いおって! むしずが走るわ!」

「真・悪魔将軍プペ……あなたは、わかろうとしていないだけなのですぅ。わかろうとすれば、気がつきさえすれば、たとえ悪魔であるあなたにでも、正義、そして愛の偉大さが、絶対にわかるのですぅ」

 真・悪魔将軍プペは苦々しい顔をしながら、ダイヤモンドの唾を吐き捨てる。ダイヤモンドの唾は猛烈な速さで、ミーノに襲いかかる。

“ばちゅうんッ”

 キン肉マンルージュは素早く反応し、ミーノの前に立ちはだかった。そして宙を握り締める。
 キン肉マンルージュの手にはダイヤモンドの唾が握られている。

「仮にも悪魔将軍の名を授かっているんでしょう? だったら相手を間違えるような恥ずかしい真似、しちゃダメだよ」

 キン肉マンルージュは握っているダイヤモンドの唾に力を込め、マッスルアフェクションをまとわせる。そして真・悪魔将軍プペに投げ返す。

「ふん、こざかしい」

 ピンク色に輝くダイヤモンドの唾は真・悪魔将軍プペのデヴィルディスペアに触れ、一瞬にして蒸発してしまった。

「ションベンガキ超人よ、貴様がそうまで言うのなら、悪魔将軍の名に恥じぬよう、真の九所封じである破滅の九所封じで、貴様を滅ぼしてやろうぞ」

「わたしは滅びないよ。だって正義は、絶対に滅びないんだから」

 キン肉マンルージュは先程ダイヤモンドの唾を握った手を、ゆっくりと開いた。ダイヤモンドを受け止めた衝撃のせいで、手の平には線状の傷が数本ついている。そして傷からは、じわりと血がにじみ出ている。
 キン肉マンルージュは小指の先で、血のついた手の平に触れた。指先が赤く染まる。そして小指でそっと、唇をなぞった。
 キン肉マンルージュは傷のついていない方の手の平にキスをし、その手の平を真・悪魔将軍プペの頬に押し当てる。

「マッスルオウスキッスは堅い誓い。血の誓約。マッスルオウスキッスを与えた者は、必ず打ち倒す。マッスルオウスキッスは聖なる血の刻印」

 キン肉マンルージュはそっと手を離した。

「48の殺人技のひとつ、マッスルオウスキッス」

 真・悪魔将軍プペの頬には鮮血のキスマークがついている。


(つづく)

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