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黒き艦娘、闇艦娘との闘いの火蓋が切って落とされる!
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「キ、キン肉マンルージュ様ぁ! なのですぅ」

 目の前で倒れ込んでいるキン肉マンルージュを、ミーノは心配そうに見つめる。

「キン肉マンルージュ様! し、しっかりなのですぅ! だ、大丈夫ですか? なのですぅ!」

 ミーノの心配そうな声に、キン肉マンルージュは笑顔を向ける。そして、キン肉マンルージュは立ち上がろうとする。しかし、脚に力が入らず、腕はぷるぷると震えて、いうことをきかない。

「思った以上に……ダメージがあったよお……でも……大丈夫だよ……」

 キン肉マンルージュはふらふらになりながらも、なんとか身体を起こし、無理やりに立ち上がった。

「ああっとお、これはキン肉マンルージュ選手、かなりのダメージがあるようだ。それもそのはず、あれだけ大量のダイヤモンドの銃弾を胸に受けてしまったわけですから、無事であるわけがありません」

 アナウンサーのコメントに合わせるように、悪魔将軍プペは笑い上げながら話しだす。

「プペプペプペプペプペッ! ほんとにバカだよねー、こいつー。もうボロボロじゃん、おまえー」

「本当にバカだとお思いですぅ? だとしたら、あなたの方が、よっぽどのおバカさんなのですぅ」

 笑い上げていた悪魔将軍プペから、一気に笑みが消える。そして無表情な顔で、ミーノを睨む。

「はあ? なにいってるの、おまえー。おまえもバカなのー?」

 ミーノはため息をつきながら、あきれた様に話し始める。

「キン肉マンルージュ様は、悪魔将軍プペが何をしようとしているのか、誰よりも早く気がついていたのですぅ。散弾銃のように、無差別、不規則な、回避不能な攻撃をしようとしていると。そこでキン肉マンルージュ様は瞬時に判断したのですぅ。大量の銃弾が拡散してしまう前に、マッスルジュエルの胸当てで、全ての銃弾を受けてしまおうと……これはとても危険な賭けでしたが……でも、おかげで、致命傷となるようなダメージは無かったのですぅ」

 ミーノの説明を聞いて、観客達がざわつく。

“確かに、拡散した銃弾を避けるのは不可能だよなあ。だったら、拡散する前に、全部の銃弾を受けちゃおうと思ったのかあ。かなりやべぇギャンブルだよ、その賭け”

“でも、マッスルジュエルって、悪魔将軍プペのダイヤモンドマグナムを防いでるんだよね? だったら、マッスルジュエルの胸当てには、ダイヤモンドの銃弾はきかないってことだよね?”

“そんなに単純じゃねえよ。ダイヤモンドマグナムは単発だけど、さっきのは散弾銃状態だぜ? もしかしたら、いくらマッスルジュエルでも、粉々に砕けてたかもしれないぜ?”

“肉を切らせて、なんとやらってヤツ? ルージュちゃん、ダメージは受けたけど、結果的には、賭けに勝ったんだよね? だったら、悪魔将軍プペに突っ込んでいったルージュちゃんは、無謀だったんじゃなくて、勇気ある行動だった、ってことだよね?”

 ミーノはクスッと笑んで、悪魔将軍プペを見つめる。

「観客の皆様は、どうやらわかっていらっしゃるようなのですぅ。どちらがおバカさんなのかを! ですぅ」

 悪魔将軍プペは肩をわなわなと震わせながら、ぎりぎりと歯をならす。

「だ、だーれがバカだってえ? バ、バカっていうほうが、バカなんだよ! ……って、ボクがさいしょにいったのか、バカって……ちきしょー! なんなんだよ、もう! ほんとのホントに、もう、おこったぞー!」

 悪魔将軍プペは全身に力を込め、踏ん張りながら身を丸める。すると、悪魔将軍プペの全身は、ダイヤモンドの汗でびっしゃりになった。

「ホントのギラギラじごく、みせてやんよー!」

 キン肉マンルージュは、全身にゾクッとした悪寒を感じた。

「ッ! あ、あ、あ……ど、どうしよう、今度のは……避けられない……防げないよ……捨て身の特攻でも無理……」

 悪魔将軍プペが繰り出す攻撃について、いちはやく気がついたキン肉マンルージュ。しかし、その攻撃の打開策が見つからない。

「プペプペプペプペプペッ! わかっちゃった? でもさー、わかったところでさー、どうしようもないよねー! プペプペプペプペプペッ! だからさー、しんじゃえよ、おまえー!」

 攻撃を繰り出そうとしている悪魔将軍プペを見て、ミーノはとっさに叫び上げた。

「マッスルジュエルの面積の範囲内、それが唯一の安全地帯なのですぅ! とても狭い安全地帯ですが、なんとかその中に、入ってくださいなのですぅ!」

「マッスルジュエルの面積の範囲内? そんな……こんなちっちゃい胸当てなのに、どうすればいいの?」

 ミーノの言葉を聞いて、キン肉マンルージュは困惑する。

「プペプペプペプペプペッ! ムダむだムダむだムダー! こんどのは、ゼッタイにさけられないよーだ!」

 そう言って、悪魔将軍プペは、全身に溜め続けていた力を解放するかのように、一気に身体を開いた。

「プペプペプペプペプペッ! ダイヤモンドスプラッシュ!」

「マッスルプロテクション!」

 悪魔将軍プペの全身から、全方向に向かって、無数のダイヤモンドが飛び出した。
 同時に、キン肉マンルージュはマッスルジュエルを変化させる。

“ずがががががががぁぁぁあああああん”

 縦横無尽に飛び交うダイヤモンドの銃弾。
 凄まじく鋭い、そして恐ろしく硬い激突音が、周囲に響き渡る。
 大量のダイヤモンドによる全方向射撃には、まったくもって隙がない。

“…………”

 激突音が止むと、今度は無音とも言えるほどの静寂が、周囲を包み込んだ。

“すたんッ”

 そんな中、静かな着地音が、周囲に鳴り渡る。
 キン肉マンルージュは傷ひとつない、まったく無事な姿で、リング上に着地した。

「プペェッ! そ、そんなバカなー!」

「あ、えええええ?! キン肉マンルージュ選手、無傷! まったくの無傷です!」

“あれ? う、うそ?! あんなめちゃくちゃな銃撃、避けきったの?!”

 悪魔将軍プペと、アナウンサーと、観客達は、まったくの同時に、驚きの声を上げた。
 そんな中、ミーノだけは、ホッと安堵の息をついていた。


(つづく)

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